2019年06月24日

日邦産業に対するフリージア・マクロスの次の一手は?

当然、臨時株主総会の開催請求と買収防衛策の廃止に関する提案でしょうね。

村上ファンドはヨロズに対して買収防衛策の廃止に関する株主提案をしましたが、裁判になったものの提案は却下されました。裁判所の決定文を読んだわけではないので正確なことは言えませんが、おそらくヨロズの場合は買収防衛策に関して定款で定めがあるからです。これです。買収防衛策の導入については決議事項だけど廃止については決議事項ではないと反論したのではないでしょうか?

(株主総会決議事項)

第 16 条 株主総会においては、法令または本定款に別段の定めがある事項を決議するほか、当会社の株券等(証券取引法第27条 の23第1項に定めるものをいう。)の大規模買付行為への対応方針を決議することができる。

詳しくはNo.602 エクセルは本当に村上ファンドから取締役を受け入れてよいのでしょうか?でまとめています。

ですので村上ファンドはヨロズに対して株主からの臨時株主総会の招集請求の予告を含む書簡受領に関するお知らせで公表されている通り、買収防衛策の廃止等についての権限を株主総会に付与す る旨の定款変更を議案とする臨時株主総会の招集請求を行う予定だそうです。

日邦産業は定款変更して買収防衛策を導入したのではなく、宣言的決議(普通決議)による導入ですから、普通に臨時株主総会の開催請求をして買収防衛策の廃止に関する株主提案をするでしょう。6か月の保有期間が経過してからでしょうけど。

今回の賛成率がまだ公表されていないのでわかりませんが、廃止の提案がされたらけっこう微妙かもしれませんよ。だって期末時点よりフリージア・マクロスの保有株数はだいぶ増えていますし、もっと話題になるでしょうから。

さらにNo.550 意外と簡単な買収防衛策の攻略方法もやれば完璧です。

 

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