2020年01月06日

村上ファンドがレオパレス21に臨時株主総会の開催請求

2019年12月27日にレオパレスが以下の通り公表しています。

https://www.leopalace21.co.jp/ir/news/2019/pdf/1227.pdf

臨時株主総会の開催請求をしたのは㈱レノで、総会の目的は「取締役10名解任の件」「取締役3名選任の件(候補者:大村将裕、福島啓修、中島章智)」だそうです。解任を要求された10名の取締役とは、レオパレスの現在の取締役全員だそうです。日経ビジネスも報じています。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00006/122700074/?n_cid=nbpnb_mled_epu

選任を要求している3名の取締役候補者ですが、いずれの方も村上さんと近しい方ではないでしょうか?

村上ファンドは現在レオパレス21の株式を14.46%保有しています。その他、レオパレス21の大量保有報告書等を提出している主な投資家は、アルデシアインベストメント16.10%、オデイ・アセット・マネジメント14.34%です。モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナルも8.73%保有していますが、特例報告です。

村上ファンド14.46%、アルデシア16.10%、オデイ14.34%をあわせると44.9%です。この方々が協力すると、おそらく村上ファンドの提案は可決されます。

ウルフパック戦略ではないと思いますが、結果的に残る2社が村上ファンドの提案に賛成したら可決されます。レオパレスほど特定の株主らにまとまった株式を保有されるケースは少ないと思いますが、複数のアクティビスト・ファンドに狙われていろいろな要求をされるケースは今後出てくると思われます。

これって買収防衛策では対抗できないんですよねえ・・・。さて、こういうケースにどう対応するか?新たな防衛手段が必要な時代になりそうです。

 

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