2020年01月08日

No.743 ニューフレアテクノロジー株を売却した村上ファンド

東芝が完全子会社化を目的にTOBをかけているニューフレアテクノロジーに関して、村上ファンドが大量保有報告書を提出したのが2019年12月2日で、変更報告書を提出したのが12月6日です。保有割合は6.22%です。そして、HOYAがカウンターTOB(予定)を公表したのが12月13日です。東芝によるTOB価格が11,900円に対して、HOYAの予定TOB価格は12,900円です。HOYAのTOBは応募成立の要件として下限を設定しており、2/3の応募がないと成立しません。誰が見てもわかるとおり、ニューフレアテクノロジーの親会社である東芝グループがHOYAのTOBに応じないと成立しないということです。そして、誰が見てもわかるとおり、東芝が自社のTOB価格よりもたった1,000円しか高くないHOYAのTOBに応じる訳がありません。想定通り、東芝はHOYAのTOBに応じないと主張しています。HOYAにとっても想定通りでしょう。まさか東芝が12,900円で応じるとはHOYAは絶対に考えていません。

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