2020年01月10日

HP、ゼロックスの買収再提案も拒否「評価低すぎる」

日経が以下の記事を報じています。

HP、ゼロックスの買収再提案も拒否「評価低すぎる」

米HPの取締役会は8日、ゼロックスが6日付でHPに申し入れた約330億ドル(約3兆6000億円)での買収提案を拒否すると発表した。ゼロックスは2019年11月にもHPに対して270億ドルで買収提案したが拒否されていた。

HPはゼロックスにあてた公開書簡で「ゼロックスはわれわれの評価を低く見積もり過ぎている。交渉の土台とはならない」と主張した。

買収提案とはまずは経営陣に対してなされるものではありますが、経営陣がウンと言わない以上、最終的には株主に対して直接提案されることがあります。それが敵対的TOBですね。HPの経営陣は買収価格について「低く見積もりすぎ」と評していますが、株主がどう評価するかはわかりません。ゼロックスが敵対的TOBに踏み切る可能性だってあるでしょう。

自社に対する買収提案に関して、やはり価格が重要になります。当たり前ですが。それは自社に対する買収提案だけでなく、当然、上場子会社に対する買収提案だってそうです。価格が重要なのです。「いくらの価格を提示されても応じない」などという理屈は世の中にありません。あえて会社をモノと言いますが、モノには正当な価値があります。

さて、HPによるゼロックスに対する買収提案も気になるところですが、HOYAによるニューフレアテクノロジーに対する買収提案も気になりますね。ユニゾのEBOも成功するでしょうか?

今年も大変な1年になりそうな気がする一方、個人投資家の方にとってはイベントで儲ける機会も増えてくるのではないかと思われます。

 

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