2020年05月13日

買収防衛策の導入・廃止状況~今日の導入、廃止はけっこう特徴的です~(2020/5/13 17:30時点)

本日17:30時点での買収防衛策の導入・廃止状況は以下のとおりです。

今日の継続、廃止状況は非常に興味深いです。まず、60番のセゾン情報システムズ。エフィッシモに33%の株式を取得されています。エフィッシモに取得された後に買収防衛策を導入しましたが、エフィッシモの保有割合が20%を超えていたからだと思われますが、トリガーは28%でした。

買収防衛策導入後、エフィッシモがルールに則って株式取得提案をしてきました。対抗措置発動議案を株主総会にかけ可決されましたが、私の記憶だと発動はしなかったように思います。そしてエフィッシモは33%まで買い増しました。そのセゾン情報システムズが買収防衛策を廃止しました。まあ、クレディセゾンが46%も株式を持っていますから、エフィッシモに買収されることはないのでしょう。

そしてセイノーホールディングスが廃止しました。その昔、西濃運輸時代に初めて信託型ライツプランを導入した会社と記憶しています。そんな会社も廃止する時代になってしまいました。一方で、福山通運は継続していますね。

今日は新規導入も1社あります。アイコムという会社です。なぜ導入したんでしょうかね?EDINETを見てみると、光通信が大量保有報告書・変更報告書を提出しています。これが気になって導入したのでしょうかね。

何度も申し上げますが、いざというときには事前警告型買収防衛策は役に立ちます。廃止を選ぶのは簡単です。でも後で困るのです。なんとか工夫して買収防衛策を継続する必要があります。否決されたっていいじゃないですか?会社がつぶれるわけでもないのですから。単に議案が否決されただけ、です。また総会にかければいいだけなのです。

投資家やいろんな人たちが、皆さんが買収防衛策を廃止することを期待していますし、廃止する方向にもっていこうとしています。最後に困るのは皆さんです。

 

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