2020年06月11日

ニチイ学館を買っているのは、たぶんエフィッシモではない

最近ちょっと株価が下がっているニチイ学館ですが、とはいってもMBO価格1,500円を上回って推移しています。ニチイ学館の株式に関しては、エフィッシモが大量保有報告書・変更報告書を提出しており、その保有割合は11.40%です。株数は8,321,700株です。

「有価証券報告書の大株主の状況を見てもエフィッシモが出ていない」と聞かれることがあります。実質株主はエフィッシモですが、いわゆるカストディアン(保管銀行)を使っているので、エフィッシモという名前が大株主には出てこないこともあります。ではニチイ学館の大株主の状況を見てみましょう。直近を見たほうが本当はよいのですが、とある理由から2019/3期末のデータを使用しています。

第3位のECMはエフィッシモですね。たぶん、エフィッシモキャピタルマネジメントの略でしょう。自分たちの名義で持っている分もあるんですね。そして、GOLDMAN SACHS INTERNATIONALはエフィッシモがよく使っているカストディアンですね(9月末の大株主の状況にはGOLDMAN SACHS INTERNATIONALは登場しません)。もちろん、エフィッシモだけが使っている訳ではありませんので、エフィッシモじゃないこともあります。

その他、エフィッシモがよく使っているのは、ロイヤルバンクオブカナダとかですね。最近はあまり見ませんが。そして信用取引では立花証券ですかね。

さすがに今回はエフィッシモは買い増していないように思います。エフィッシモが買い増しているのだとしたら、もっと早くに変更報告書が提出されるでしょう。これだけ待っても出てこないところを見ると、買っているのはエフィッシモではないと思います。もちろん、明日変更報告書が提出される可能性は否定できませんが。

もし特定の投資家が買っているのだとしたら、これまでニチイ学館株を買っていなかった投資家ではないでしょうか?

 

 

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