2020年08月13日

コロワイドの攻撃が優しすぎるように思うのですが

コロワイドが大戸屋への敵対的TOBを公表したのが、2020年7月9日(木)です。そして大戸屋が反対の意見表明をしたのが、7月20日(月)です。

コロワイドは7月27日(月)に大戸屋の社外取締役に対して書状を送付したと公表しました。大戸屋は8月5日(水)に書状に対する見解を公表しました。

8月13日(木)の10:00時点でコロワイドからの反論は公表されていません。なんか対応が優しくないですか?大戸屋による書状への反論内容を見ても、コロワイドが即座に攻撃できるようなレベルです。けっこうアナがあります。

書状への反論に対する反論をいずれ公表するとは思いますが、なんでコロワイドは即座に反論しないのでしょうか?単なる私の想像ですが、おそらくコロワイドは「勝利は確実」と思っているでしょうし、これ以上大戸屋を攻撃してもしょうがないし、あまり攻撃したくないと考えているのではないでしょうか?

コロワイドは「もう勝利は確実だし、大戸屋にはもうコストをかけてTOB対応をしてほしくない」と思っていませんか?「もうすぐうちの連結子会社になるのだから、ムダなアドバイザリーフィーをこれ以上使わせたくない」と考えているのではないでしょうか?

敵対的TOBに対応するためには、弁護士や証券会社、IRアドバイザーなどたくさんのアドバイザーを雇います。対応に手間がかかればかかるほど、アドバイザリーフィーが発生します。コロワイドが攻撃すればするほど、大戸屋は反論するためにアドバイザーに作業や対応をしてもらわなければなりません。カネがかかります。

コロワイドはもう大戸屋にカネを使わせたくないと考えているのでしょう。もうすぐ自社の連結子会社になるのですから。

あくまで想像です。

 

 

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