2020年10月06日

佐々木ベジさんらが日建工学を買い増し

佐々木ベジさんが会長つとめるフリージア・マクロスが日建工学の変更報告書を提出しました。保有割合は14.91%から15.95%に上昇しました。

日建工学はフリージア・マクロスによる株式取得が判明した後、即座に買収防衛策を導入しています。トリガーは20%ですが、佐々木ベジさんらは買収防衛策にどう対処するつもりなのでしょうか?

フリージア・マクロスによる大量保有報告書、変更報告書の提出状況は以下のとおりです。

2015年

2月13日  5.26%

3月10日  6.37%

3月19日  7.12%

4月3日   8.36%

4月24日  買収防衛策導入を公表

6月26日  株主総会にて買収防衛策導入が可決

12月21日  8.45%(保有割合は変化していないが、担保契約等の変更による提出)

2016年      

5月13日    8.45%

2017年

2月7日     8.45%

5月31日    8.45%

2018年 買い増しなし

5月28日  買収防衛策継続を公表

6月27日  株主総会にて買収防衛策継続が可決

2019年

3月12日    9.48%

3月29日    10.48%

4月23日    11.52%

12月5日    11.73%

2020年

5月29日    12.75%

7月29日    13.79%

9月11日    14.91%

10月6日  15.95%

フリージア・マクロスは買収防衛策トリガーである20%ギリギリまで買ってくる可能性はあります。では日建工学の株主構成を見てみましょう。

外部から見た安定株主比率ですが、法人株主27.47%―フリージア・マクロス12.77%=14.7%、菊池恵理香氏(前会長の配偶者で相続により取得)6.14%、日本生命3.16%、三菱UFJ銀行2.46%、三井住友信託銀行1.86%の合計28.32%です。行本氏や今井氏もどうやら安定株主のようなので、加えると35.58%です。個人株主比率がかなり高いので、議決権行使率も低いでしょうから、フリージア・マクロスが20%近く株式を保有したとしても、買収防衛策を否決させることは難しいでしょうね。

ではなぜ佐々木ベジさんらは日建工学の株式を買い集めているのでしょうか?どういう作戦なのでしょうか?

佐々木ベジさんらは日建工学に勝負をかけて挑んでくる可能性はあります。なぜなら佐々木ベジさんらは戦わなくてはならない理由があるからです。詳しくは以下をご覧ください。

No.907 佐々木ベジさんが買収防衛策導入企業の株を買ってるけど、どういう戦略かな?

 

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