2020年11月04日

これで今年5件目の敵対的TOBですね

旧村上ファンドvs東芝機械(芝浦機械)、前田建設工業vs前田道路、コロワイドvs大戸屋HD、ニトリvsDCM・島忠、ストラテジックキャピタルvs京阪神ビルディング。

今年5件の敵対的TOBが起きました。5件目はアクティビスト・ファンドであるストラテジックキャピタルによるものです。これまでストラテジックキャピタルは株主提案などを積極的に行ってきたものの、敵対的TOBまではしませんでした。おそらくストラテジックキャピタルの投資先も「株主提案をしてくるけど、敵対的TOBまではしてこない」と考えていたと思われます。

でも違いました。おそらく狙いはこれだと思います。

敵対的TOBを仕掛けたストラテジックキャピタルの狙いは?

そして成功するか?と言われたら、たぶんこうです。

ストラテジックキャピタルによる京阪神ビルディングへの敵対的TOBは成功するか?

ストラテジックキャピタルが敵対的TOBを仕掛けたことは、いろんなアクティビスト・ファンドに刺激を与えるだろうと思われます。オアシス、エリオット、サードポイント・・・まだまだ私たちが知らないアクティビスト・ファンドは世界中にいます。そういった人たちが

「どうも日本で敵対的TOBが頻繁に起きているらしい」

「成功しているケースもあるらしい」

「日本企業は安定株主とやらに守られていると聞いていたが、どうも違うらしい」

そして「オレたちも仕掛けるか?」と。買収防衛策を廃止している場合ではないのです。もう一度ちゃんと企業防衛のことをちゃんと考え直す必要があります。

 

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