2021年06月15日

東京ソワールが臨時株主総会招集のための基準日設定

フリージア・マクロスが株式を急激に取得している東京ソワールが臨時株主総会招集のための基準日設定をしました。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120210615449265.pdf

2021年6月30日が基準日です。フリージア・マクロスの取得状況と株価は以下のとおりです。すげー上がってます。

臨時株主総会の目的は今のところ明らかになっていませんが、買収防衛策の導入ですかね?フリージア・マクロスの株式取得が判明したのが大量保有報告書を提出した6月3日(木)でしょうから、おそらく特急で買収防衛策を弁護士に作ってもらって東証の事前相談にかけたのでしょう。現在審査中かもしれません。

で、なるべく早くに臨時株主総会を開催して買収防衛策の承認をとっておきたい、6月末を基準日にするためにはこのタイミングしかない、と。東京ソワールは12月決算、3月総会ですからねえ。今取締役会決議で導入したとしても、定時株主総会にかけるとなると来年の3月までとかなり時間が空きます。

12月決算、3月総会の会社が買収防衛策を導入する場合、実務的には本決算発表と同時に買収防衛策導入を公表し、株主総会までのおよそ1か月半くらいの間は取締役会決議で有効という建付けにしています。さすがに今導入して来年の3月まで取締役会決議で有効とすると、フリージア・マクロスがルールを破って仕掛けてくることを想定し、念のため臨時株主総会を開催するのでしょう。フリージア・マクロスが「自分たちを狙い撃ちにした防衛策だ!」と主張しても、臨時総会で可決されていれば、日邦産業の決定文を見る限りまあ大丈夫でしょう。

近々、東京ソワールが買収防衛策の導入を公表するかもしれません。なお、東京ソワールは買収防衛策を株主総会にかけたら間違いなく可決できます。安定株主比率が非常に高い会社ですから。

 

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