2月8日本日のデサント　しかしもうどうにもなりませんね

2019年02月08日

「このニュースに注目」でも取り上げましたが、本日の日経3面にある記事で「（デサントは）MBOや第三者への支援要請といった対抗策は考えていない」とあります。今日の株価は前日比118円安の2,520円でした。

マーケットはホワイトナイトの登場を期待していたが、どうやらデサントはホワイトナイトへの支援要請を考えていないと見なして本日の株価が下がったのでしょうか？また、伊藤忠も昨日提出されたデサントの反対意見を踏まえて「現状の条件で本公開買付けを継続する方針に変わりありません」というプレスを出しました。

マーケットは伊藤忠が条件を例えば全株買収に変更してくることも期待してこれまで株価が付いていたのでしょうか？

まあ、いろいろな見方をすることができますが、いずれにせよ、デサントは効果的な対抗策を取ることができないようですので、ほぼ確実に伊藤忠の保有割合は3割から4割に上昇するでしょう。

大変失礼ながら、これが平時に企業防衛体制をちゃんと考えず、有事になりつつあるにもかかわらずまだなお買収防衛策も導入せずに間違った対応策（巷で言われているMBO）を取ろうとした会社の最後です。

敵対的TOBが日本に根づくか？根づくでしょう。単なる手法ですから。だからこそ、企業防衛のことをまじめに考えて、平時から事前警告型買収防衛策の導入をはじめとした企業価値向上策を検討しておく必要があるのです。