2023年11月21日

日経電子版に当社のコメントが掲載されました

日経産業新聞、日経電子版に当社のコメントが掲載されました。

コスモと村上世彰氏の争い佳境に 買収防衛策論議に一石 Watch シニアライター 木ノ内敏久

https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=011&ng=DGXZQOCD134VS0T11C23A1000000

電子版に掲載されたコメントは以下の有料コラムに記載した内容のポイントです。詳細は以下をご覧ください。

2023年08月22日 No.1586 コスモは買収防衛策を発動するのか?

2023年10月26日 No.1623 どうしてコスモはMoM決議での発動を選択しなかったのか?

2023年10月27日 No.1624 コスモの買収防衛策発動議案は可決できるか?

コスモがMoMではなく普通決議での買収防衛策発動議案にしたのは、よく「経済産業省の指針を意識したからだ!」と言われますが、それは違うと考えます。これは単に票読みの問題です。

もちろん、コスモが勝つかどうかはまだわかりませんが、村上さんのほうも「ちょっとまずいな」とは思っているのではないでしょうか?以下、有料コラムばかりですみませんが。

2023年11月15日 No.1634 旧村上ファンドがコスモに歩み寄り?でもこれって過去の事例に似ていますね

なお、仮にコスモが今回の発動議案を普通決議で可決できたとしたら、みなさんは「旧村上ファンドなんてもう怖くない!」と考えないほうがよいですよ。村上さんのお金儲けに対する執念やアイデアに関して、私は純粋に「すごいなあ」と評価しています。株式併合をして上場廃止予定だったSBI新生銀行の株を2,000万株買い集めて、上場廃止後も株主として残るなんていうアイデア、なかなか思いつきませんよ。普通ならあきらめるはずです。

村上さんはお金儲けのことを誰よりも真剣に考えているのです。真剣に考えている人に対しては、上場会社も真剣に企業価値や株主価値向上のこと、企業防衛のことを真剣に考えないと太刀打ちできません。

「うちの会社がアクティビストに狙われないだろう」「敵対的買収なんて起きないだろう」 村上さんやエフィッシモ、オアシスなどアクティビストのターゲットになった会社は、アクティビストからコンタクトがある1秒前、大量保有報告書が提出される寸前までそう思っていました。そしてアクティビストの登場がわかった瞬間に「なんでうちがターゲットに?」と考えるのです。

時すでに遅し、です。もちろん取って食われるわけではありませんから、過剰に恐れる必要はありません。しかし、適度に恐れ、平時のうちにやるべきことをやらないと、本当に時すでに遅しになってしまいます。アクティビストの登場が、次の本物の買収者が登場するきっかけになってしまうことがあるからです。

だから平時から企業価値・株主価値、買収防衛策、企業防衛のことを真剣に考えて議論し、やるべきことをやっておく必要があります。「あのときやっておけばよかった・・・」とならないように。

アクティビストは真剣に貴社の攻め方を考えているのですから、こっちも真剣にやらないといけません。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ