2019年11月26日

「コクヨとの信頼まだない」 ぺんてる社長インタビュー

11月22日の日経に「コクヨとの信頼まだない」 ぺんてる社長インタビューが掲載されていました。

おもしろい発言があります。

「10月1日にコクヨとのアライアンス担当者を2人置いて真摯に協議を進めてきた。コクヨの黒田英邦社長は11月15日の記者会見で(プラスとの資本提携を巡り)『晴天の霹靂(へきれき)』と発言したが、これは5月に何の連絡もなくコクヨが間接出資してきた際に私が使った言葉だ。今回言われることが驚きだ」

そりゃそうです。コクヨが「青天の霹靂」なんて言える立場ではありません。そもそも事前連絡せずにコクヨが突然ぺんてるを間接出資したことがきっかけなんですから。

M&Aを成功させる道は2つあります。1つは、時間をかけて協議し、信頼関係を構築したうえで相手を説得する、です。

もう1つは、「突然襲い掛かる」です。中途半端に37%しか取得しなかったから、こうやってぺんてるに反論されたり、プラスをホワイトナイトとして頼ったりされるのです。コクヨがもし50%の株式を一気に取得していたら?ぺんてるはこのような反論をせず、バンザイしていたことでしょう。

敵対的買収を成功させるには中途半端なやり方ではダメです。もちろんコクヨが勝つかもしれませんけどん。

 

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