2019年12月13日
コクヨ、過半届かず
今日の日経記事です。
コクヨが12日に公表しています。
買付の結果、コクヨの議決権比率は45.66%になりました。ぺんてるが上場会社だったら、コクヨの完全勝利と言えますが、ぺんてるは非上場会社です。300名いる株主のうち、100名程度がコクヨの買取に応じたようですが、残りの株主は応じず、ぺんてるを支持しているということになりますね。
非上場会社の議決権行使はどうなっているのかよくわかりませんが、全株主の正確な情報をぺんてるは有しています。臨時株主総会を開催されても、ぺんてるはコクヨの買取に応じなかった株主一人一人を訪問し、ぺんてるを支持するようお願いすることができます。そうするでしょう。議決権行使率は100%になるのではないでしょうか?
そうなるとコクヨは議決権を45.66%有していても不利です。ぺんてるは非上場会社ですから、買取価格という経済合理性だけでは動かない株主がたくさんいたということですね。
これ、上場会社の防衛戦略を練る場合でも重要な要素になります。これからの戦略的IRを考える上でぺんてるのケースは非常に参考になります。いずれコラムで!