2019年12月16日

HOYAvs東芝 登場人物はこれで終わりでしょうか?

東芝グループが完全子会社化を目的にTOBをかけているニューフレアテクノロジーに対して、HOYAがカウンターTOBを仕掛けました。これは現時点で敵対的TOBを言ってよいと思います。本日までのニューフレアテクノロジーの株価、出来高、村上ファンドの取得状況は以下のとおりです。

さて、東芝グループのニューフレアテクノロジーに対するTOBの期限は12月25日(水)までですが、さて東芝はどういう対応をするでしょうか?このままTOB価格を変えず、東芝機械にTOBに応募させて強引に幕引きを図るでしょうか?さすがにそれはしないように思います(詳しくはNo.731 東芝vsHOYAの流れについてをご覧ください)。上場子会社への取扱いに対する風当たりも厳しですし、東芝の現状を考えれば、たぶん東証の心証が悪くなるようなことはしないのではないかと。

HOYAによる提案は、公開買付届出書に記載すべき事項に関し重要な事実が発生したこと、に該当しませんかね?だとすると、まず東芝がやるとしたら、期間を延長しますかね?価格は据え置きでしょうか?

そうなるとHOYAはどうするでしょうか???

それともう一つ気になることがあります。ニューフレアテクノロジーに関する登場人物は東芝グループとHOYA、村上ファンドですが、本当にこれで終わりでしょうか?ユニゾのときは、エイチ・アイ・エスの敵対的TOBに対して、フォートレスがホワイトナイト(もう今は違うのでしょうけど)として登場するものの、エリオットやいちごアセット、ブラックストーンが登場しました。ニューフレアテクノロジーは半導体関連ですよね?いろいろと欲しがる事業会社やファンドが出てくるのではないでしょうか?

エリオットが出てくる可能性はないでしょうか?エリオットは東芝の株主でもありますよね?だとすると、東芝の株主としての立場では、ニューフレアテクノロジーを買うのであればできるだけ安く買ってほしい、高い値段で買うくらいならHOYAに売った方がよい、という立場ではないでしょうか?

エリオットも出てくる可能性があるのではないでしょうか???村上ファンドももっと買ってくるのではないでしょうか?そして村上ファンドはすでに東芝株も買っており、東芝経営陣に対して面談などを要求してくるのではないでしょうか?

年末に恐ろしいことが起きました・・・。

 

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