2020年02月17日

東芝機械の経営陣は保身でやっている訳ではない

東芝機械が買収防衛策っぽい対応方針を導入したことから、「買収防衛策なんて保身だ!」「発動なんて保身だ!」という意見があります。

保身じゃないですね。まあ、有事に突然買収防衛策を実質的に再導入したり、普通決議で発動したりすることには議論の余地があるものの、東芝機械の経営陣が少なくとも保身でやっている訳ではないこととは明らかです。

だって保身目的でこんなややこしいことする訳ないじゃないですか。保身が目的ならもっと簡単な方法を選択するはずですから。例えば東芝機械は平時の買収防衛策を廃止してしまいましたが、保身のために買収防衛策を継続させたかったのであれば、持ち合いやって安定株主比率を高めて継続させたと思いますよ。少なくとも(見える範囲では)東芝機械は保身目的に持ち合いはやっていないように見えます。

保身目的だったら、もっと簡単な方法を選ぶでしょうね。ま、別に持ち合いも保身目的でやっている会社など私は出会ったことがありませんけどね。持ち合いは何のためにやっているのか?会社を守るためです。何から?

行き過ぎた株主利益至上主義から会社を守るためですよ。

 

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