2020年04月20日

どう考えても大戸屋の株主はコロワイドの株主提案に賛成すべきではないのでは?

以下の記事が日経ビジネスに掲載されています。

コロワイド、売上高10分の1の大戸屋に見出した「自社にないもの」

大戸屋の株主は「コロワイドの経営になったほうが株価があがる!」「コロワイドがTOBをしかけるみたいだ!コロワイドの株主提案に賛成だ!」と考えているのでしょうか?

もしかしたらコロワイドの経営にかわった方が株価があがるかもしれませんね。こればっかりはわかりません。

ただ、コロワイドが大戸屋にTOBをしかけるのであれば、大戸屋の株主は現時点ではコロワイドの株主提案には反対すべきでしょうね。なぜでしょうか?

だって、大戸屋の取締役会を現時点でコロワイドに握らせてしまえば、コロワイドにとってメリットのある連結子会社化の方法を選択するからです。大戸屋の株主のことは二の次になります。報道によると、TOBと第三者割当増資の組み合わせとも言われています。

株主はTOBで一部の株だけ買われて、都合よく増資されてコロワイドに大戸屋株式の51%を握られていいんでしょうか?増資といっても、TOB+増資で連結子会社化するわけですから、もう大戸屋はコロワイドのものです。増資で大戸屋が得た資金はコロワイドの好きに使えますね。極力、高い価格でのTOBで集める株数は少なくして、増資での持分上昇を狙うことだって考えられますね。

合理的に考えたら、「今」、大戸屋の株主がコロワイドの株主提案に賛成したら損ですね。株主提案を否決させたうえで、コロワイドが敵対的TOBをしかけてきたときに、大戸屋の経営陣がどう対処するかにかかっているでしょう。

 

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