2020年06月17日

仮にコロワイドが大戸屋に敵対的TOBを仕掛けるとして

以下のとおり、株主提案で負けたとしてもコロワイドは大戸屋に対して敵対的TOBを仕掛けると報道されています。

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/depth/00586/

仮にプロキシーファイト(委任状争奪戦)となり、大戸屋HDの勝利に終わった場合でも諦めない。再び臨時株主総会を請求して経営陣刷新を求めたり、敵対的TOBを始めたりする方針だ。

ただ、これが報道されたのは4月22日のことですし、その後、コロワイドが正式にTOBを実施するとは言っていません。ですので、本当に株主提案で敗れたとして敵対的TOBを実施するのかどうかはわかりません。

でも仮に敵対的TOBを実施するとして、現在コロワイドが拡充するとしてる大戸屋の株主優待がマイナスの効果になってしまわないかどうか・・・。

コロワイドは大戸屋の株主優待を以下の内容に拡充すると公表しています。

https://colowide-ot.jp/information/#link5

100株以上8,000円、500株以上40,000円、です。これ、TOB価格によっては「その程度のプレミアムだったら、売らずに保有して株主優待をもらったほうがいいや」「1,000株持ってるけど、優待ほしいから応募は500株だけにすっか」って考える株主も出てきませんかね?

細かい計算はしていませんし、もとの大戸屋の優待との比較もしていませんが・・・。けっこう魅力的なTOB価格にしないと、コロワイドが出した株主優待のせいで、コロワイド自身の首を絞めてしまうことにもなりかねませんね。

まあその辺も十分考えていることでしょう。このような業種に対する敵対的TOBの場合、対抗策として優待を強化するなんて方法もあり得ますね。大規模増配ならぬ大規模株主優待・・・。会社がコストを負担するわけですから、限界はあるでしょうし、常識はずれな水準まではしにくいと思いますが。

 

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