2020年07月14日
昨日、今日と大戸屋の株価が下がっている要因は?
コロワイドに敵対的TOBを仕掛けられた大戸屋の株価ですが、7月8日の終値2,113円に対して、7月9日2,613円、7月10日3,050円、7月13日2,960円となっており、本日14:05時点で2,909円です。
下がっているのは、当初、敵対的TOBに対する過熱感やホワイトナイトの登場期待などもあったのでしょうが、コロワイドのTOB価格がけっこう高いし、ホワイトナイトが登場しないとマーケットが見たこともあるのでしょうが、何よりもコロワイドのTOBには上限が付いているからでしょう。応募が上限を超えたら比例按分になります。
ただし、上限が付いているからと言って、必ず比例按分になるという訳ではありません。上限を超える応募がなければ比例按分にはなりません。
では、上限を超えない応募になる場合とは?大戸屋に安定株主がたくさんいれば、応募が上限を超えない可能性があります。
伊藤忠によるデサントへの敵対的TOBには目標の倍近い応募がありましたが、一方で、佐々木ベジさんによるソレキアに対する敵対的TOBは、買付予定数の上限364,700株に対して応募株数は285,499株だったため、応募株券がすべて買付けられました。
大戸屋だって安定株主比率がそこそこ高ければ、ソレキアのときのようなことが起きますが、いかんせん大戸屋の安定株主比率はあまり高くなく、そして個人株主が多いです。
マーケットがそれに気づいたから、株価が徐々に下がっている、ということなのかもしれませんね。まあ、そこまで読んでいる訳ではなく、単に過熱感が冷めてきただけなのかもしれません。