ああ、三信電気が村上ファンドにまた買われている

本日、株式会社エスグラントコーポレーションという会社が三信電気株式の変更報告書を提出しました。共同保有者を見ると、野村絢、福島啓修となっています。野村絢？？？はい、村上さんのお嬢さんですね。

皆さん、三信電気を覚えていますよね？三信電気は今年5月15日から6月11日まで自己株TOBを実施していました。そして、村上ファンドグループが一部株式を応募しました。「ああ、これで村上ファンドはExitしてくれるんだー！」とさぞ喜んだことでしょう。

しかし、三信電気はまた買われてしまいました。本日提出された変更報告書を見ると、エスグラントコーポレーションが7月17日より三信電気株を市場で取得し始めたようです。なお、変更報告書には最近60日間の売買状況を記載すればよいので、もしかしたら7月17日以前から取得していた可能性もあります。一応、株価を見ておきましょう。

たまたまですが、本日、三信電気の株価を見ていたんです。「あれー、なんでこんなに上がってるんだろ？」と思っていたとこでした。買われてたんですね・・・。

やっぱり、村上ファンドとの事前交渉なしの自己株TOBに踏み切ったのはどうだったのだろうか、という気持ちになりますね。また、三信電気の株価はどういうことを想定して付いていたものなのか？という想像力の欠如でしょうか？村上ファンドによる今後のアクションを期待して付いていた株価であれば、自己株TOBに村上ファンドが応募すればその期待ははがれてしまい、当然、他の株主は売りに来るでしょう。そうすれば、株価が自己株TOB価格を下回ることも想定できました。詳しくはコラムNo.359で書いています。

これからどうなるでしょうか？当然、もっと買ってくると考えて対策を練る必要があります。