2019年01月27日

助かる会社と助からない会社

新明和工業や三信電気は時価総額に比してわりと大きな規模の自己株TOBを公表しました。

三信電気は自己株TOBを実施しても、村上ファンドの保有割合はさほど減らず、現在村上ファンドはまた買い増している状況です。

そして新明和工業はどうなるでしょうか?400億円規模の自己株TOBを公表したものの、市場株価にプレミアムを付した1,500円で買い取る予定です。当然ですが、村上ファンド以外の株主からの応募があるでしょうから、村上ファンドの保有割合はゼロにはならず、ある程度残ります。

もしかしたら三信電気のように、自己株TOB後に村上ファンドがまた買い増してくるかもしれません。

私にはこの2社の対応がどうしても計画性があったようには見えないのです。計画性はあったと2社は考えているかもしれませんが、場当たり的な計画性のように見えます。

首尾一貫した計画に基づいた対応をできるかどうか?これによって会社の独立性を保つことができるかどうかが決まります。最近買い増されているマクセルHDや東芝機械は、新明和工業の自己株TOB後、村上ファンドにキャッシュが入ってきたら買い増しの速度がアップするかもしれません。

今のうちから計画を練って確固たる信念をもってやり抜くことが大事でしょう。

 

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