旧村上ファンドのターゲットになっていた三信電気が2度目の自己株TOB!
いやー、びっくりしました。三信電気は旧村上ファンドのターゲットになり、以下のとおり、2018年5月に200億円規模の自己株TOBを公表しました。
https://ib-consulting.jp/column/7/
※「三信電気 自己株TOB」で当HPを検索していただくと、該当コラム・記事がヒットします。
旧村上ファンドは自己株TOBに応募するものの、TOB期間中に株価が下がり、結果的にプレミアム状態の自己株TOBになってしまい、旧村上ファンド以外の応募もたくさん来てしまったことから、旧村上ファンドの保有割合は38.92%から13.90%に低下しました。でも13.90%にしか低下させられなかったことが影響したのか、旧村上ファンドは自己株TOB終了後、三信電気株を買い増し始めました。
つまり、200億円をドブに捨てた、ということですね。
そして直近で旧村上ファンドの保有割合は27.63%、議決権ベースでは34.8%です。どうするのかなと思っていたところ、本日16:30に三信電気が以下を公表しました。
自己株式の取得及び自己株式の公開買付けの予定並びに別途積立金、資本準備 金及び利益準備金の額の減少に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120210511411167.pdf
なんと!2度目の自己株TOBです!今度は150億円使います!自己株TOBの条件は以下のとおりです。
TOB価格:2,249円
※前回のTOB価格は2,191円。今回は1株あたり純資産2,249円をベースに算出。ちなみに5月12日の株価終値は2,075円!プレミアム自己株T・O・B!
買付予定株数:7,000,100株(総額157億円なり!) ※旧村上ファンドの所有株数は6,709,100株
TOB期間:6月22日(火)~7月19日(月)までの20営業日間
TOB代理人:三田証券 ※前回の自己株TOB時の代理人は大和証券でした。
プレスリリースを詳しくまだ見ておりませんが、ざっとこんな感じです。三信電気は旧村上ファンド対策として総額350億円ほど費やしたことになります・・・。今回は旧村上ファンドと握っているようなので大丈夫ですかね?でもTOB価格がプレミアムだから、一般株主の応募もありますよね?思いのほか残っちゃった!なーんてことにならないとよいのですが。
でも旧村上ファンド以外の一般株主ってどういう目的で三信電気株を買っていたのでしょうか?「これから旧村上ファンドが再編を仕掛けるに違いない!」「1度自己株TOBで200億円使って失敗したんだから、もう自己株TOBはないだろ?再編に違いない!」と考えて投資していたら?
「2度目の自己株TOBだとーーー!? 旧村上ファンドが売り抜けるじゃねーか!オレもTOBに応募じゃい!」と考えません?安定株主・インデックス投資家以外の株主がみんな応募したがるんじゃないでしょうかね?
詳しくは後日!