2022年02月08日

中国塗料の変更報告書を旧村上ファンドが、大量保有報告書を今治造船が提出

旧村上ファンドが中国塗料の変更報告書を提出しました。保有割合は10.41%から11.50%に上昇しました。

と思ったら今治造船が中国塗料の大量保有報告書を提出しました。保有割合は5.01%(今治造船2.92%、正栄汽船2.10%)です。最近60日間の売買状況を見ると12月6日からの分が記載されていますが、合計しても0.27%にしかなりませんのでずいぶん前から買っていたのでしょう。また、買うのは決まって20,000株ですね。2021年3月末の有価証券報告書 大株主の状況には両社登場していませんが、第2四半期報告書 大株主の状況には第8位株主に正栄汽船が登場しています。正栄汽船は今治造船のグループ会社のようです。

ちなみに中国塗料は今治造船との業務提携を公表しており、最大で10%程度の株式を取得してもらう可能性があります。旧村上ファンド対策として今治造船グループに株式保有をお願いしたのでしょうかね。今治造船は非上場会社ですから、株を持ってくださいってお願いしやすいでしょうね。持ち合いではなく片持ちでしょう。

https://www.cmp.co.jp/IR/2021/20210511-4.pdf

なみにアクティビストに株式を取得されて今治造船に株式取得をお願いしたであろうケースはほかにもあります。以下です。

https://ib-consulting.jp/column/861/
おそらく川崎汽船も今治造船に株式取得をお願いしたのだろうと想定されます。これについては過去、以下のコラムで触れています。

https://ib-consulting.jp/column/3552/

これについては来週くらいのコラムでまとめます。

 

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