2021年03月25日

フリージア・マクロスのほうの開示資料

昨日日邦産業が買収防衛策発動が差止められたことを公表しましたが、フリージア・マクロスも以下の開示をしています。

http://www.freesiamacross-extruder.com/jp/pdf/notification/20210324.pdf

3.本申立ての決定理由(概要)

① 本件は本新株予約権の無償割当ては株主平等原則(会社法109条1項)に反し、かつ、著しく不公正な方法によるものであるため、当社は、会社法247条1号及び2号(注)に該当すると主張し、 これを仮に差し止めることを求めた事案であった。

② 本新株予約権の無償割当ての導入、買収防衛策発動等の経緯及びその内容に鑑みれば、本新株予約権の無償割当ては、会社法247条1号及び2号に該当するため、被保全権利が認められ、保全の必要性も認められる。

①についてはフリージア・マクロスの主張を簡単にまとめたものですね。②が名古屋地裁の決定の主な内容をまとめたものかと思われますが、まあ、これだけでは裁判所がどういう理由で差止めたのかはわかりません。ただ、「本新株予約権の無償割当の導入、買収防衛策発動問うの経緯」というところを見ると、もしかしたら、一度廃止した買収防衛策を復活させたこと、廃止した際に「会社は株主のものであり、経営に関する重大な提案がなされた場合、その判断は最終的に株主にゆだねられるべきとの資本主義の原則に立ち返り、本定時株主総会以降、買収防衛策を継続しない」と踏み込んだ廃止理由にしたことなども問題視されたのでしょうか???

https://www.nip.co.jp/news/20090515_1.pdf

いずれにせよ、これだけだとよくわかりませんね。裁判所の決定について知りたいところです。

 

 

 

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