2021年04月14日

KKRって敵対的買収はもうしないのですよね?

KKRはかつてロス・ジョンソンがMBOをしようとしていたRJRナビスコに対して敵対的TOBを実施しました。そしてKKRを手にするや、解体しました(詳しい経緯は割愛します)。

その後、KKRは敵対的買収をしていないですよね?たしか「もう敵対的買収はしない」と明言していたような記憶があります。

仮にKKRが東芝に買収提案をしたら東芝経営陣は反対する可能性があり、敵対的買収になってしまう可能性があります。でもKKRは「株主にとって好条件を出せば敵対的にはならない」と考えているのではないでしょうか?

つまり一般的に敵対的買収とは「経営陣が反対している買収のこと」を指します。ではKKRが、誰が見ても、アクティビストが見ても「うん、いい条件だ!」と思う買収提案をしてきた場合、東芝の経営陣は反対できるでしょうか?

東芝は「皆さん!KKRの買収提案は敵対的です!敵対的TOBに応募しないでください!」なんて言えない会社です。提示された条件を見て、株主にとってメリットがある提案であれば、敵対的な提案であっても賛成せざるを得ない会社です。

これに関しては、もう東芝だけに限りません。

 

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