2021年04月20日
車谷前社長が引き寄せた東芝「解体」「身売り」のXデー、お粗末過ぎる辞任のウラ側
以下、デイリー新潮です。おもしろいですよ。
車谷前社長が引き寄せた東芝「解体」「身売り」のXデー、お粗末過ぎる辞任のウラ側
どこまで本当なのかはわかりませんが、けっこう興味深い記事です。けっきょくことの発端はやはりアクティビストに対して安易に第三者割当増資を実施してしまったことでしょう。あの時点で上場廃止を選択したほうがよかったと思います。
東芝はCVCを呼び込んだことをきっかけに、世界中の投資ファンドの買収対象になってしまいました。KKRなどが本当にこれから買収提案をしてくるかもしれません。東芝は提案されたら真剣に検討せざるを得ない株主構成なのですから。そして適切な価格であれば「賛同表明」を出さざるを得ない株主構成なのですから。
皆さん「持ち合いは時代遅れ!」と思っていませんか?間違っています。保身のための持ち合いはダメですが、会社のことを考えての持ち合いはOKですよ。
買収防衛策もそう。買収提案の実現を阻害するのが買収防衛策ではありません。株主をはじめとしたステークホルダーのために情報と時間を確保することが「平時」の買収防衛策の目的ですから。
どんな会社であれ、東芝のような株主構成になってしまうことはあり得るのです。そうならないように平時からちゃんと企業防衛、企業価値、株主価値について真剣に議論し、やるべきことをやっている会社だけが生き残れる時代です。