2018年12月11日

村上ファンドが中国塗料の変更報告書を提出

村上ファンドが中国塗料の変更報告書を提出しました。

大量保有報告書を提出したのが2018年2月15日で保有割合は5.20%でした。内訳は㈱オフィスサポート1.06%、野村絢氏4.14%でした。その後、2018年2月22日に変更報告書を提出し、保有割合は6.35%に上昇しました。内訳は㈱オフィスサポート1.69%、野村絢氏4.66%でした。

本日12月11日に提出した変更報告書によると、全体の保有割合は6.59%と微増です。共同保有者がいなくなり、㈱オフィスサポートのみとなりました。野村絢氏の保有分がオフィスサポートに移動したようです。最近60日間の売買状況は以下の通りです。12月4日の「処分」は野村氏からオフィスサポートに対する売却です。

中国塗料に関してはずいぶんと動きがなかったのですが、村上ファンドはまだ買い増しています。関心がなくなることなどはないようです。ちなみにコラムNo.324で記載している通り、中国塗料は買収防衛策を廃止してしまいました。また、コラムNo.334で触れましたが、中国塗料は中期経営計画で自社株買いなどの資本政策を盛り込んだのですが、インタビューに対して役員の方が「資本効率の向上は以前からの検討課題。村上氏に背中を押してもらった」と語っています。

どういうお考えでこういう発言をなさったのかはわかりませんが、これからドンドン買い増されてもなんにも言えません。村上さんが「よっしゃ!もっと背中を押しちゃろ!」と言って買い増してきたらどうするんでしょうか?買収防衛策を廃止し、余計な発言までしてしまい・・・。

大量に株式を取得されず、売却されることもあるかもしれません。「出て行ったぞ!ラッキー!」で終わらせてはいけません。重要なことは「なぜ当社がターゲットになったのか?何が魅力なのか?」をきちんと把握することです。たまたま出て行ったとしても、また戻ってくるかもしれませんし、別のアクティビストのターゲットになるかもしれませんから。

 

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