2021年06月14日

買収防衛策を発動した富士興産に発行差止請求

アスリードに敵対的TOBを仕掛けられ有事導入型買収防衛策を導入し、対抗措置を発動しようとしている富士興産に対して、アスリードが発行差止請求をしました。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120210614447765.pdf

日本アジアグループ(JAG)による有事導入型買収防衛策が差止められたこともあり、一般的には「有事導入型買収防衛策で対抗するのは厳しいのでは?」という流れかもしれません。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0813S0Y1A400C2000000/

どうでしょうかねえ。JAGの場合は有事導入型買収防衛策に至るまでの経緯が経緯ですから、JAGはけっこう特殊です。MBO、旧村上ファンドの登場、MBO価格を倍に引上げ、旧村上ファンドのカウンターTOB、特別配当で対抗、旧村上ファンドTOBを撤回、有事導入型買収防衛策で対抗・・・という誰が見ても「こんなのおかしいじゃん」「どう見ても保身じゃん」という経緯です。

富士興産の場合はちょっと違うと思われますので、富士興産が勝つ可能性があります。ただ、買収防衛策を本当に発動できるかどうかはわかりません。株主構成上、ちょっと厳しく見えます。ただ個人株主比率の高い会社ですから、どう転ぶかは予想しにくいですね。

 

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