旧村上ファンド、中国塗料を買い増し
旧村上ファンドが中国塗料の変更報告書を提出しました。保有割合は9.34%から10.41%に上昇しました。以下、保有割合の推移です。
2018年2月15日 5.20%
2018年2月22日 6.35%
2018年12月11日 6.59%
2019年9月2日 7.62%
2020年6月1日 8.64%
2021年1月14日 7.58%
2021年1月20日 6.54%
2021年5月19日 5.36%
2021年6月7日 6.03%
2021年7月28日 7.06%
2021年10月5日 8.12%
2021年10月12日 9.34%
2021年11月25日 10.41%
中国塗料については、2021年1月14日と1月20日、5月19日に提出した変更報告書では保有割合が低下しており、このまま売却するのだろうと見ていました。ところが6月7日に提出した変更報告書では保有割合が上昇し、以降、継続して買い増し本日10%を超えたことが判明しました。
最近、コーナン商事や大平洋金属、ホシデンの大量保有報告書を提出するも、株価が上昇するやいなや、即売却に転じていましたが、中国塗料のようなケースもあります。一度売却したからと言って安心すべきではありません。株価が高くなったから売却したのであり、会社の本質が変わっていない=旧村上ファンドのターゲットになった要因が解消されていないと、株価が下がればまた狙われる可能性があります。
「出て行ったぞー!ラッキー!」と考えて何も改善策を講じないと、また狙われるのです。旧村上ファンドに狙われたのにはちゃんとした理由があります。何もしていないのに出て行ったのは、たまたま株価が上がっただけです。出て行った後にちゃんと何をするか?が重要なのです。
平時のうちからちゃんと企業防衛、企業価値向上について議論しておき、必要な策を講じておかなければなりません。