2021年11月25日

旧村上ファンド、中国塗料を買い増し

旧村上ファンドが中国塗料の変更報告書を提出しました。保有割合は9.34%から10.41%に上昇しました。以下、保有割合の推移です。

2018年2月15日   5.20%

2018年2月22日   6.35%

2018年12月11日   6.59%

2019年9月2日     7.62%

2020年6月1日     8.64%

2021年1月14日   7.58%

2021年1月20日   6.54%

2021年5月19日   5.36%

2021年6月7日     6.03%

2021年7月28日   7.06%

2021年10月5日   8.12%

2021年10月12日   9.34%

2021年11月25日  10.41%

中国塗料については、2021年1月14日と1月20日、5月19日に提出した変更報告書では保有割合が低下しており、このまま売却するのだろうと見ていました。ところが6月7日に提出した変更報告書では保有割合が上昇し、以降、継続して買い増し本日10%を超えたことが判明しました。

最近、コーナン商事や大平洋金属、ホシデンの大量保有報告書を提出するも、株価が上昇するやいなや、即売却に転じていましたが、中国塗料のようなケースもあります。一度売却したからと言って安心すべきではありません。株価が高くなったから売却したのであり、会社の本質が変わっていない=旧村上ファンドのターゲットになった要因が解消されていないと、株価が下がればまた狙われる可能性があります。

「出て行ったぞー!ラッキー!」と考えて何も改善策を講じないと、また狙われるのです。旧村上ファンドに狙われたのにはちゃんとした理由があります。何もしていないのに出て行ったのは、たまたま株価が上がっただけです。出て行った後にちゃんと何をするか?が重要なのです。

平時のうちからちゃんと企業防衛、企業価値向上について議論しておき、必要な策を講じておかなければなりません。

 

 

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