2019年02月19日

伊藤忠が和解案 デサントへの敵対的TOBで

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00006/021800019/?n_cid=nbpnb_mled_mpu

日経ビジネスに掲載されたスクープ記事です。伊藤忠がデサントに対して和解案を提示したそうです。内容は「伊藤忠はTOB発表時にデサントの取締役会を6人で構成し、伊藤忠、デサント、社外取締役がそれぞれ2人ずつにするよう求めていた。これを伊藤忠が出す2人を1人に減らし、2人の社外取締役の指名権は伊藤忠が出す案を提示している。」だそうです。

これに対して伊藤忠は以下のプレスリリースを出しています。

https://www.itochu.co.jp/ja/ir/news/2019/__icsFiles/afieldfile/2019/02/19/ITC190219_J.pdf

伊藤忠側の役員を一人減らしても、伊藤忠が指名する社外取締役が2名いるんですよね?社外取締役と言っても伊藤忠が指名しているんだから、伊藤忠の意向を忖度するような気がしますが・・・。

「伊藤忠出身者は1名にするよ。あとはデサント2名と社外取締役2名だから、うちが取締役会を支配しないよね?」ということでしょうか?なんだか、提示した条件が「株式の4割を取るけど経営権を取る訳じゃないっす」という言い訳と同じような感じがします。

もしデサントがこの条件を呑めば、伊藤忠のTOBに対する賛同意見を表明することになります。以前提出した意見表明報告書を訂正する形です。敵対的TOBが友好的にTOBに変わります。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ