2019年02月21日

皆さんなぜ持ち合いをしているのでしょうか?

本日の日経13面に「持ち合い株などの記載義務 上位60銘柄に拡大」という記事があります。開示が必要な銘柄が上位30銘柄から60銘柄に増えるそうです。30銘柄でも下位の銘柄だとかなり金額が小さくなっていますが、60銘柄に増やしたら本当に小額なものまで記載しなくてはならなくなります。

記事には「開示情報の拡充が持ち合い株のさらなる解消を後押しするとの見方もある」とありますが、だまれてはいけません。開示情報が拡充されようが、必要な持ち合いは継続すべきです。

持ち合い解消を強く主張しているのは誰ですか?株主です。「持ち合い先が物言わぬ株主となり、経営に緊張感がなくなる」などと言っています。持ち合い先って本当に物言わぬ株主ですか?いや、言うべき時は言うと思いますよ。言うべきタイミングと状況が株主とは異なるだけです。

では、株主以外のステークホルダーで持ち合い解消を強く主張している人はいますか?いないはずです。

そもそも持ち合いは何のために行われているのでしょうか?「株価上昇のことしか考えていない一部の自分勝手で強欲な株主対策」として行っているのが持ち合いなのです。一部の自分勝手で強欲な株主が「持ち合いを解消しろ!」「オレたちの株価上昇のために!」と言っているにすぎません。

皆さん、会社経営って誰のためにしているのでしょうか?株主のためだけに会社を経営しているのでしょうか?違うはずです。

「会社は株主のものだ!」 違います。会社は株主だけのものではありません。そもそも「法人」である会社は誰の「もの」でもありません。

 

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