2019年02月22日

2月22日 本日のデサント~労働組合に加えてOBも~

今日は何も書くことがない、と思いつつデサントのHPを念のためチェックしたところ「「BSインベストメント株式会社による当社株式の公開買付け」に関する当社OB会からの声明文受領についてのお知らせ」というのが公表されていました。

http://www.descente.co.jp/jp/press_releases/post-44280.html

労働組合による反対声明に加えて、OB会による反対声明まで出ました。OB会まで反対声明を出したケースを私は知りません。OB会は以下のように言っています。

本公開買付けが成立すれば伊藤忠商事がデサントを実質的な支配下に置くような体制になり、80余年にかけて踏襲されてきたデサントの創業の精神が失われる恐れが大きい、との判断のもとに、デサントが表明された「伊藤忠商事による当社株券の公開買付けに反対する。」旨の意思表明に全面的に賛同することを表明いたします。

 また、本公開買付けが成立すれば「後輩の皆さんがデサントの創業の精神を受け継ぎ、働き甲斐のある企業風土の中で、労使の信頼関係のもとに、デサントの企業価値を高めて行く。」ことに取り組んでいくことが困難になると予想され、その結果企業価値が損なわれる可能性が高いことを危惧し、「本公開買付けを受け入れられない。」とするオール・デサント労働組合中央執行委員会の姿勢に賛同することを併せて表明いたします。

OB会まで動員しますか。しかしOB会が反対声明を出そうが、伊藤忠の敵対的TOBは間違いなく成立するのです。これだけ徹底抗戦するのであれば、伊藤忠が敵対的TOBを仕掛ける前になぜ買収防衛策を導入しなかったのか?徹底抗戦する方法とタイミングを間違えています。

 

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