2019年01月31日

デサント、対応が遅くないか?

伊藤忠がデサントに対してTOBを仕掛けることを公表しました。本日8:30にプレスリリースが登録されています。

伊藤忠が公表したプレスリリースP19にあるとおり、伊藤忠はこのTOBに関して、デサント経営陣の賛同を得ていません。つまり、現時点では敵対的TOBです。しかし、デサント経営陣が賛同した場合、友好的TOBになります。

https://www.itochu.co.jp/ja/ir/index.html

デサントは10:30時点で何らスタンスを公表していません。通常、経営陣の賛同を得ていないTOBを実施された場合、「当座のコメント」を出します。これは法律で要求されているコメントではなく、あくまで自主的なものです。位置づけとしては「伊藤忠によるTOBは当社経営陣の賛同を得たものではありません。TOBに対する当社の意見は後日出しますから、株主の皆さん、応募は控えてくださいね」というものです。

伊藤忠のプレスから2時間もたつのに当座のコメントすら出していない。いかにデサントが平時、準有事の対応を怠っていたかということがよーくわかります。当座のコメントを準備しておくことは当たり前のことです。

ただ、もうすでに前から争いになっていましたから、反対の意見表明を準備しているから時間がかかっているとも考えられます。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ