2019年04月05日

買収防衛策を廃止したセントラル硝子が村上ファンドに買い増された!

村上ファンドグループの㈱オフィスサポートがセントラル硝子の変更報告書を提出しました。保有割合は5.04%から6.13%に上昇しました。オフィスサポートがセントラル硝子の大量保有報告書を提出したのは、2018年7月6日です。9か月ぶりに提出されました。おそらく会社は「もう何もないんじゃないの?」と油断していたのではないでしょうか?

一旦目を付けられたのですから、何もないことなどあり得ません。ちなみに、セントラル硝子についてはNo.552 買収防衛策を導入しないのは無責任だ!!!(無料公開)でも触れています。

セントラル硝子は今年の3月25日に買収防衛策を廃止することを公表しました。外国人株主比率の高い会社なので株主総会に議案を諮っても否決される可能性が高いと考えたのかもしれませんが、この会社は必死に工夫して買収防衛策を継続すべきでした。現在ターゲットになっている会社が、会社を守るための術を自ら放棄するなんてあり得ない行動です。

セントラル硝子はまさかこのタイミングで変更報告書が提出されるなんて思いもしなかったのでしょうか?

安定株主比率が低かろうが、外国人株主比率が高かろうが、買収防衛策と呼ばれる事前警告型ルールを継続する方法はありました。知恵と工夫をこらせば、可決させることは可能だったと思います。

 

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