2019年04月25日

三菱マテリアルが買収防衛策を廃止

三菱マテリアルが買収防衛策を廃止しました。

https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2019/pdf/19-0425a.pdf

廃止理由はだいたいいつもどおりなのですが、「TOBルールが改正されて時間と情報が確保できるようになったから廃止」ということは言っていませんね。でもだいたいいつもと同じですね。

三菱マテリアルの株主構成を見ると、金融機関34.21%、証券会社1.97%、その他の法人17.12%、外国人27.23%、個人その他19.44%となっています。上位株主には明治安田生命2.37%、三菱東京UFJ銀行1.88%が登場していますので、外部から見た安定株主比率は法人株主17.12%+明治安田生命2.37%+三菱東京UFJ銀行1.88%の合計21.37%です。

大量保有報告書の提出状況を見ると、シルチェスターが同社株式の8.33%を保有しているようです。シルチェスターは一般的には20%程度の株式を取得することはまれですが、三菱マテリアルのPBRは0.6倍程度です。シルチェスター以外のアクティビストに狙われることだってあります。

「三菱マテリアルの時価総額は3,900億円もあるぞ!」 川崎汽船もけっこうな時価総額がありましたが、買収防衛策廃止直後にエフィッシモが大量保有報告書を提出しましたよ。今や時価総額が少々大きいくらいでは、ターゲットにならないことなどありません。

 

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