2019年03月29日

CKD 山陽特殊鋼が買収防衛策を廃止

CKD(銘柄コード6407)と山陽特殊鋼(銘柄コード5481)が買収防衛策の廃止を公表しました。

CKDの株主構成ですが、以下の通りです。

法人株主10.18%、CKD持株会4.44%、住友生命3.09%、三井住友銀行2.55%、CKD協力企業投資会2.54%、第一生命2.26%、三井住友海上1.96%の合計27.02%が外部から見た安定株主比率です。

時価総額が680億円なので、感覚的な話になりますが、一昔前なら「もうちょっと安定株主比率が高くてもいいんじゃないの?」という水準です。今のご時世なら「まあこんなもん」です。

「総会を通せるかどうか微妙」と会社は考えてしまったのでしょうか?いけるのにねえ。もったいない。「外人比率は高いけど、なんとか行ける」と私ならアドバイスしますが、たぶんこの比率だと会社は怖いと思ってしまうでしょう。個人株主もそこそこいるのでたぶん大丈夫だと思いますが、会社はあきらめたようです。

いざというときにどうするつもりなのかぜひ聞いてみたいです。これだけ敵対的買収が増えているのに、なぜこのタイミングで廃止するのか、も聞きたいですね。

なお山陽特殊鋼については、新日鐵の子会社になったことで廃止したようです。こっちはまったく問題ありません。

 

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