2022年02月15日

住友金属鉱山が買収防衛策を廃止

住友金属鉱山が買収防衛策の廃止を公表しました。逆に、住友金属鉱山ってまだ買収防衛策を導入していたんですね。

https://www.smm.co.jp/news/release/uploaded_files/20220215_2.pdf

あ、私、コラムにしていました。すみません。

https://ib-consulting.jp/column/1051/

廃止理由におもしろいことが書いてあります。

以上の観点から、当社においては、2007年2月に、当社の株式について大量取得行為が行われる場合の対応策の導入を決定し、以後かかる対応策を更新してまいりました。このような当社の事業の特殊性等を踏まえた対応策の必要性は、現在においても変わっておりません。

しかしながら、昨今我が国においては、取締役会の同意を得ずに開始される株式の大量取得行為に対しては、実際に特定の者により大量取得行為に関する提案が行われた段階で、具体的な買収者の性質や当該提案の内容、当該大量取得行為の目的・態様・条件、その他の具体的事実関係を踏まえて買収防衛策等の対応策の必要性について株主の皆様の意思を確認する事例が増加しております。このような近時の動向および機関投資家との対話状況を踏まえ、当社は、具体的な買収者が登場していない段階で、一般的な目的での買収防衛策の更新を行わないことといたしました。当社としては、実際に特定の者が出現し、当社株式の大量取得行為に関する提案等が行われた時点で、必要に応じて、適切な対応策について株主の皆様にお諮りすることが望ましいと判断しております。

詳しいことはコラムでまとめますが、平時型をやめて有事型にしたということですね。おそらく機関投資家と買収防衛策についてディスカッションした結果でしょう。残念ですね。機関投資家の理屈の方が矛盾していると私は思うのですが。有事型なら場合によっては買収防衛策の発動に賛成するけど、じゃあ、平時型買収防衛策導入企業が買収防衛策を発動する際にはどういう判断をするのでしょうか?平時型の導入時には反対しているのに。

住友金属鉱山にはぜひ平時型を継続してほしかったのですが残念ですね。

 

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