2019年07月09日

政策保有株式の保有目的

有価証券報告書をざっと見る限り、あまり目新しい目的を開示しているケースはないようですね。取引先との関係強化、協力関係強化、といった開示が多いのでしょうか?

まあ、そもそも保有目的を詳細に開示しろと言われても、関係強化、くらいしか書きようがないのが現実でしょう。しかし、そろそろ保有目的を本音で書かないと持たない時代になってきたように思います。日本企業の持ち合いに対する視線は一層厳しくなってきています。

なぜ持ち合いをしているのかをちゃんと本音で記載し、本気で持ち合いの必要性を投資家と議論しなくてはならない時代になったと思われます。

持ち合いは悪いことではありません。持ち合いはまっとうな機関投資家対策として行っていることではありません。一度、本音で機関投資家と持ち合いについて議論してみてはどうでしょうか?機関投資家側も「持ち合いは悪だ!」の一辺倒ではなく、持ち合いをする日本企業の本音を聞いてみてはどうでしょうか?決して持ち合いは経営者の保身ではないのですから。

 

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