2019年08月06日
エイチ・アイ・エスvsユニゾHD~エリオットの登場はけっこう重要です~
エイチ・アイ・エスのTOBに対してユニゾHDが反対の意見表明をしました。明日の日経は「エイチ・アイ・エスによるユニゾHDへのTOB~敵対的TOBに発展!~」と報じるでしょう。
重要なポイントは、アクティビスト・ファンドであるエリオットの登場です。エリオットはエイチ・アイ・エスvsユニゾHDのケースをちゃーんと見ていたということです。日本企業の動向に目を光らせているということです。日本企業に対する敵対的TOBはこれからも起きるぞ!儲かるぞ!と見ています。
そして、彼ら自身が大量に日本株を買い増したり、株主提案をしてきたりするのは、もう時間の問題です。来年、株主提案はまた増えるでしょう。伊藤忠vsデサントとエイチ・アイ・エスvsユニゾHDのケースを見たアクティビスト・ファンドは、日本でも敵対的TOBがタブーではなくなったと見るでしょう。LIXILに対する株主提案が可決されたことで、日本企業に対する株主提案は通せると見るでしょう。
ここから先、日本企業は大変な状況に置かれます。ただでさえ安定株主が減り、買収防衛策の導入も厳しくなっています。しかし、買収防衛策が本当に必要な時代になっています。
勇気をもって、ある程度の工夫をして買収防衛策を継続、新規導入、再導入をするのは今だと思います。そうしないと、「明日は我が身」なのですから。