2019年08月09日

エイチ・アイ・エスvsユニゾHDではなく

エイチ・アイ・エスvsエリオットになりました。エリオットはおそらく本日もユニゾHD株を買い増しており、連休明けの13日(火)に変更報告書を提出すると思われます。保有割合は9%くらいかと思われます。そしてまた買い増し、10%を超えてくるかもしれません。

ユニゾHDがこれ以上意見表明をしたところでムダです。エイチ・アイ・エスがTOB価格を引き上げてきたら終わりです。あとはエイチ・アイ・エスがいくらにTOB価格を引き上げるか?その価格にエリオットや一般株主が満足するか?です。

お盆明けにコラムでまとめるつもりですが、買収防衛策を廃止したほとんどの会社は「金商法でTOBルールが整備され、一定の時間と情報を確保できるようになったから」という理由を挙げています。ユニゾHDのケースを見て、本当に改正されたTOBルールがちゃんと機能し、買収対象会社の役に立っていると思いますか?ユニゾHDは改正されたTOBルールで認められた質問権を行使して十分な回答を得られたでしょうか?対質問回答報告書を見てください。「開示を行っておりませんので回答を控えさせていただきます。」という回答がたくさんあります。しょせん、この程度の回答しかきません。

ユニゾHDは十分な時間を確保できたのでしょうか?会社の命運、社員の命運がかかっているのに、たった30営業日で買収提案への賛否を決めなくてはなりません。本当に時間は十分に確保されていると言えますか?

買収防衛策と呼ばれてしまっている事前警告型ルールの導入を真剣に検討しないと、明日痛い目を見るのは貴社です。貴社に敵対的TOBが仕掛けられていないのは、単なるラッキーです。

 

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