2020年01月24日
前田道路の労組が反対
建設通信新聞という新聞社が報道していますね。↓これです。
TOBを断固阻止/前田道路労組が機関決議/労使一体で難局乗り切る
これは想定の範囲内です。敵対的TOBを仕掛けられた会社がよくやることです。1年前に伊藤忠に敵対的TOBを仕掛けられたデサントもやりましたよ。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO41101420Y9A200C1EA6000/
で、結果、デサントはどうなりましたっけ?伊藤忠に40%の株式を握られました。実質的に経営権を取られました。労組の反対表明はやってもいいですけど、何の効果もないです。実際に51%取られたらどうするんですか?
今回の前田建設工業vs前田道路は伊藤忠vsデサントとおんなじです。すでに前田建設工業が前田道路の株式を22.9%もっているんですから。51%まで引き上げるのは、TOB価格が3,950円であることを考えると成功するでしょうね。しかもTOB成立に下限が設定されていないので、必ず成立します。ホワイトナイトなどが出てこない限り。
伊藤忠vsデサントと異なるのは、前田道路の規模がデカイということです。時価総額は前田建設工業を超えています。しかもけっこうキャッシュも持っているんですよね。
パックマンディフェンスの実行を現実的に考えてよいと思います。前田道路の経営陣が腹をくくりさえすれば実行可能だと思うのですが、どうでしょうか?