2020年02月14日

昨年のキリンHDの議決権行使結果

さて、キリンHDが株主提案をされていますが、どうなるでしょうか?参考までに昨年の議決権行使結果を見ておきましょう。

賛成率の低い議案は取締役 永易克典氏ですね。賛成率が74.03%です。キリンHDの株主構成は英投資ファンドがキリンHDに株主提案???でまとめていますのでご覧ください。

永易克典氏はもともとは三菱UFJフィナンシャルグループの社長でした。三菱グループ出身、取引金融機関出身ということで独立性が低いと見なされたのかもしれません。賛成率74%ですから、26%が反対したということになります。これくらいの人が株主提案に賛成する可能性はありますね。これくらいで済めばいいですが。

買収防衛策を通すには奇策があるのですが、株主提案はなかなか難しいですね。効果的なメッセージを株主に対してア発信するくらいしか対処方法はないでしょう。ただ、水面下で投資ファンドがキリンHDを説得できなかったから株主提案をしたということです。本来は株主提案ではなく、妥協点を模索してなんらかのアクションをキリンHDに期待していたのでしょう。

ま、LIXILはあれだけ騒がれましたから個人株主も株主提案を支持した可能性はありますので、あまり騒がずに静かに対応していけば問題なく否決できるような気はします。もちろん油断大敵です。

 

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