JTがLIMの株主提案に反対を表明

LIM JAPAN EVENT MASTER FUNDによる日本たばこ産業（JT）に対する株主提案について、JTが反対を表明しました。LIMの株主提案は以下のとおりです。

(1) 定款⼀部変更（⼦会社の管理）の件

(2) 定款⼀部変更（上場⼦会社への天下りの禁⽌）の件

(3) 定款⼀部変更（上場⼦会社との間における CMS による資⾦貸借の禁⽌）の件

(4) ⾃⼰株式の取得の件

親子上場に関するJTの見解は「協業体制の継続、強化に際し、医薬事業において重要となる優秀な⼈的資本の確保や信⽤の獲得等による事業上の競争優位性の向上が必要であることに加え、資本市場における規律等の⼦会社の経営上のメリット、株式報酬の活⽤による⼈的資本のエンゲージメントの強化等も総合的に勘案し、上場⼦会社として⿃居薬品を有している意義がある」とのこと。

なお財務大臣がJT株式を37.58%保有している以上、財務大臣が株主提案に賛成しない限り、可決されることはありません。おそらくJTとしては、株主の納得性というより、財務大臣が株主提案に賛成しないための体裁というか理屈づくりをすることに注力したことかと思われます。

まあ、株主提案が可決されることはないでしょうが、LIMが「財務大臣は株主提案に賛成したすべきだ。国としての説明責任を果たせ！」的なネガティブキャンペーンをはるかもしれません。