買収防衛策に対する誤解を解く必要があります

買収防衛策というのは、買収提案の実現を阻害するための策ではありません。20%以上の株式を取得する場合、事前に買収提案に関する詳細な条件、情報の提供とそれらを検討するための時間の提供を要請しているものです。

買収防衛策があると買収しにくくなるという意見がありますが、まったくしにくくなりません。買収防衛策があると、株主から不当に安く買いたたこうとする買収提案を、適切な条件に引き上げることができます。

「過去、買収防衛策導入企業に対する買収提案はことごとく失敗しているぞ！」　何件あったんですか？片手で足りるくらいの件数じゃないですか？そもそも対象会社が保身のために買収するなって言ったんですか？買収者が自ら提案しておきながら、最後には自ら買収提案を撤回しただけでは？

買収防衛策は買収防衛策ではありません。経営者の保身に利用することなどできません。