2020年05月15日
どうしてセイコーエプソンは買収防衛策を廃止してしまったのか?
昨日もお伝えしましたが、セイコーエプソンが買収防衛策を廃止しました。以下、過去のコラムを再掲します。
No.134 買収防衛策に対する経営者の頼もしい意見、ですが私の見方はちょっとだけ違います
買収防衛策に関して、セイコーエプソンとミネベアミツミの社長は非常に頼もしい発言をされていました。セイコーエプソンは前回72.28%という高い賛成率で継続できました。かなり高い賛成率でしたので、今回も当然継続するのだろうと思っていましたので、非常に驚きました。
なぜセイコーエプソンは買収防衛策を廃止してしまったのでしょうか?見た目の安定株主比率には大きな変化はありません。ただ、少し変化した部分もあります。たぶんそこでしょうね。
そして、外部アドバイザーのアドバイスがよくなかったと思いますよ。「この株主構成だと、可決できてもギリギリ。ヘタすりゃ否決されます!」ってなアドバイスをされたのではないでしょうか?「じゃあどうすればいいんだ?」 「そこは貴社が機関投資家に説明して賛成してもらうしかありません」って感じのアドバイスじゃないですか?
それはアドバイスとは言いません。私だったら絶対にセイコーエプソンの買収防衛策を可決できたと思います。いろんな工夫がありますから。例えば以下です。
No.493 三菱地所が買収防衛策を廃止するだろうと報道されていますが、こうすれば可決できる
そしてこれだけではなく、以下も。
No.799 東芝機械の対応を参考にして平時の事前警告型買収防衛を工夫する
ほかにもいっぱいあります。毎日企業防衛のことを考えてますので。