2020年07月20日

大戸屋さんはもっと具体的に反論したほうがよいのでは?

大戸屋が反対意見を表明しましたが、株主提案のときの反論の延長ですね。まあ、延長になるのは仕方ないとは思うのですが、その理由は以下のとおりです。

No.871 大戸屋が反対の意見表明!この内容で大丈夫か?

ただ、反論するとしても、以下のような具体性のない反論はどうかと思います。

・仕入条件の統一によるコスト低減について、当社は厳選された安全・安心な食材 の仕入れにこだわっており、コロワイドグループが運営している寿司屋、居酒屋及び焼き肉屋等の業態で利用されている食材とは、品質面で共通性が乏しいことが想定されます。このため、仕入れの共通化は、かえって食材の品質低下を招き、お客様の喪失につながるリスクがあるものと考えております。

・当社は、取引先との長年の関係に基づき、 良質の食材を合理的な条件で安定的に仕入れる体制を整えております。また、コロワイドのセントラルキッチン利用については、利用が広く推し進められた場合、コロワイドの全国に設けられた設備の稼働率向上が見込まれるため、コロワイドにとっては大きなメリットになることは容易に想像できるものの、当社が長年培ってきた一食一食心を込め店内で調理し、お客様に美味しい料理を提供するという当社の企業価値・ブランド価値が毀損するおそれが高く、到底看過できるものではありません。

もちろん、言っていることはわかりますよ。ただね、具体的なことがまったくわからないんですよ。いくら文章で「食材の品質低下を招く!」とか「美味しい料理を提供するという当社の企業価値・ブランド価値が毀損する!」と書かれてもねえ・・・。

こうやってやればいいんです!

No.867 大戸屋は敵対的TOBへの対抗策としてこういうネガティブキャンペーンを展開してみたらどうでしょうか?

大戸屋が本当に「店内調理が当社の企業価値の源泉だ!」「コロワイドの方法でやったら当社の企業価値が毀損する!」と自信をもって考えているのだとしたら、具体的にやればいいんですよ。

本当に味へのこだわりがあり、それが企業価値の源泉だと考えているのだとしたら、今回の反対意見表明では株主に伝わりません!

なお、上記方法を自信をもってできないのだとしたら、大戸屋は企業価値の源泉が味・美味しさだ!なんて言わないほうがいいです。

敵対的TOBに対しては「倍返しだ!」くらいのやり方で対応しないと負けます。まだ昨日の半沢直樹第1話を見ていませんが。

 

 

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