さて、大戸屋は週明けにどういう反対意見を表明するのでしょうか?
本日日経が大戸屋HD、コロワイドのTOBに反対表明へ 敵対的買収に発展と報じているとおり、大戸屋がコロワイドのTOBに対して反対する方向のようです。そして、大戸屋も以下のとおり、公表しました。
当社に関する一部報道についてのお知らせ
本日、日本経済新聞におきまして、当社が株式会社コロワイドによるTOB(株式公開買い付け)に反対する方針を固め、7月20日に臨時取締役会で決議を行うとの報道がなされております。これは当社として発表したものではありませんが、現在のところ、当社といたしましては7月20日の臨時取締役会で、上記方針の決議を行う予定としております。
今後、公表すべき事項が発生いたしましたら、速やかに公表いたします。
「7月20日の臨時取締役会で、上記方針の決議を行う予定」としていますから、正式に反対するのでしょう。おそらく、反対の意見表明報告書を提出し、質問権の行使はしないと想定されます。
では、ホワイトナイトの登場はあり得るでしょうか?あり得ますが、ホワイトナイトがいるとしても週明けに公表されることはないと思われます。というのも、大戸屋はおそらくこんなに早くにコロワイドがTOBを仕掛けてくるとは想定してなかったのではないでしょうか?そしてホワイトナイトを準備していない可能性があります。
また、ホワイトナイトを準備していたとしても、ホワイトナイト側も公開買付届出書を作成しなくてはなりませんから、たぶん実務作業が間に合わないと思われます。
ですので、ホワイトナイトが仮にいる場合であっても、週明けに公表されることはないでしょう。おそらく、コロワイドの敵対的TOBに反対~!理由は・・・といった程度の内容になるのではないかと考えます。
今回の勝負に大戸屋が勝てるかどうかは、ホワイトナイトがいるかどうかにかかっていると思われます。いなければ負ける可能性は高いです。ただ、以下のような株主に対して効果的に訴えるメッセージを発信することも考えられます。どれだけ株主の心に響くかはわかりませんが、これまでの発信内容に比べたら効果的と私は考えます。
No.867 大戸屋は敵対的TOBへの対抗策としてこういうネガティブキャンペーンを展開してみたらどうでしょうか?
なお、投資ファンドなどがホワイトナイトになる可能性ですが、低いように思います。TOB価格で投資ファンドがコロワイドよりも上の値段を指せるとは思えないからです。傘下に大戸屋と同業を持っていれば、そことのシナジー効果の発揮をベースに高いTOB価格を指すことも可能ではあると思いますが・・・。そんなに都合のよい投資ファンドがいますかね?
では同業は?このあたりは専門ではないのでわかりません。いるかもしれないし、いないかもしれない。。。
なお、ホワイトナイトではなくても大戸屋は勝てる余地があります。以下の作戦でやれば。
No.868 そして大戸屋はこういうホワイトナイトに助けてもらえばよいです。この方法なら独立性は維持できます。
大戸屋やアドバイザーはどういう方法で対抗するのか、非常に興味深いです。大戸屋は腹をくくれるか?