2020年08月11日

旧村上ファンドが大豊建設の変更報告書を提出

旧村上ファンドが大豊建設の変更報告書を提出しました。保有割合は5.13%から6.15%に上昇しました。保有割合の変化の詳細は以下のとおりです。

               5月14日    8月11日

シティインデックスイレブンス 0.71%     1.75%

野村絢氏           4.41%     4.40%

計              5.13%     6.15%

平均取得単価         2,233円    2,273円

大量保有報告書を提出したのが5月14日で、最近60日間の売買状況を見ると6月アタマ頃から市場で買い増しているようです。たぶん5月も買っていたのでしょうね。

大豊建設の外部から見た安定株主比率は14.37%(その他の法人8.25%、あいおいニッセイ同和3.68%、第一生命2.44%)です。あまり高くないですね。外国人株主比率は26.09%、個人株主比率は20.92%です。

大豊建設がこのまま何もしないと、旧村上ファンドの保有割合はドンドン高まっていくでしょう。ではどうすればよいでしょうか?

簡単ですね。買収防衛策を導入しましょう。ただしハードルはあります。安定株主比率の低さです。工夫せずに、単に株主総会にかけるだけでは否決される可能性が高いと言えます。工夫すればよいのです。しないと旧村上ファンドに確実に買われます。その工夫は以下のとおりですが、来週くらいに詳しくコラムで再度まとめます。

No.493 三菱地所が買収防衛策を廃止するだろうと報道されていますが、こうすれば可決できる

No.283 こういう守り方もしてみる~人質とりましょう作戦~

なおこの工夫をするに当たって必要なことがあります。それは「経営陣が腹をくくること」です。この工夫を知ったからと言って、経営陣が腹をくくらなけれな実行できません。腹をくくるためには日々、企業防衛についての議論を深める必要があります。

 

 

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