2020年09月08日

コロワイドも公表しました

日経に報道だけではなく、コロワイド自身もTOBの成立について公表しました。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200907489726.pdf

本日、株式会社大戸屋ホールディングスの株式公開買付けが成立する見通しとなりましたのでお知らせいたします。最終結果は集計中でありますが、当社の既存保有分を加味した所有割合は47%程度となる見込みです。最終結果につきましては、確定後、公表いたします。

明日、公開買付報告書が提出されると思いますが、結果は47%程度になるようです。当初の下限である45%を上回ったということですね。

おそらく当初の期限である8月25日(火)時点では40%程度の応募はあったのでしょう。そして、応募が下限に到達しなかったということで「市場で買ってTOBに応募すれば按分にならず、全部買ってもらえる可能性が高い」と考えた投資家が買い、市場株価がTOB価格に近付くにつれ「この価格だったら市場で売ってしまおう」と考えた大戸屋の株主がいた、ということですね。

結果、当初の下限を上回る応募があったようですね。このコロワイドの作戦を見抜けなかった大戸屋の完敗です。というか、大戸屋さん、まともな企業防衛ができていなかったですよ。

どうも「TOBに応募しないでください!」っていう電話攻勢しかしていなかったのでは???そんな戦略で敵対的TOBに勝てるわけがありません。意見表明報告書だけで勝てるわけがありません。少なくとも今回の戦いは、そんなあまっちょろいことで勝てるわけがありませんし、実弾がなくてはダメな戦いでした。

でも勝てない戦いではなかったのです。知恵と工夫を凝らせば、勝てる道はあった戦いなのです。それに気づかなかった大戸屋に責任があります。まあ、他にも重大な責任がある人はたくさんいますけどね。

コロワイドに事前に約20%も持たれてしまっている状況だから非常に難しい戦いではありましたが、そんなのは誰が見てもわかります。こんな状況だけれども勝つにはどうすればよいか、勝てないかもしれないけどどうすれば会社を守れるか・・・こういうことを真剣に検討しているようには見えない戦いでした。

知恵と工夫がまったく見えない防衛戦略だったと言わざるを得ません。

 

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