2020年10月09日

旧村上ファンド、東亜建設工業の大量保有報告書を提出

旧村上ファンドが東亜建設工業の大量保有報告書を提出しました。保有割合は6.53%です。内訳は以下のとおりです。

シティインデックスイレブンス  0.92%(210,000株 取得資金345,831千円)

野村絢氏            5.61%(1,282,571株 取得資金2,183,922千円)

計               6.53%(1,492,571株 取得資金2,529,753千円)

平均取得価格は1,514円です。株価を見ておきましょう。

では東亜建設工業の株主構成を見ておきましょう。

外部から見た安定株主比率は、その他の法人19.13%、東亜建設工業鶴株会4.60%、明治安田生命3.84%、みずほ銀行2.85%、東亜建設工業社員持株会2.70%、横浜銀行2.16%の合計35.28%です。外国法人等の欄をみると、個人の比率がけっこう高いですね。野村絢さんはシンガポール在住でしょうから、外国人株主にカウントされますよね?ということは、期末時点で野村絢さんは東亜建設工業の株主だった可能性がありますね。東亜建設工業も大量保有報告書が提出されて「え?旧村上ファンドに買われている!」と知ったのではなく、以前から知っていたかもしれません。

旧村上ファンドにしては、けっこう安定株主比率の高い会社をターゲットにしましたね。なんででしょうか?保有株式の状況を見ると・・・けっこう持ってますねえ。49銘柄ですか。一番大きいのはヒューリックですね。ヒューリックと言えば、帝国繊維ですか。

いや、ヒューリックは2012年に昭栄と合併しています。昭栄って、村上ファンドが敵対的TOBを仕掛けた会社ですね。東亜建設工業に投資したのと何か関係があるのかな・・・。

財務の状況を見ると、現預金43,767百万円、投資有価証券10,642百万円、有利子負債34,470百万円。

ターゲットになった明確な理由はよくわかりませんが、西松建設、大豊建設に続き、また建設業界がターゲットになっていることは注目点です。

詳しい分析はいずれコラムで!

 

 

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